ビーチバレーボールの国内ツアーである「ジャパンビーチバレーボールツアー2017第2戦 伊予大会」最終日が6月11日(日)、五色姫海浜公園(愛媛県伊予市)にて開催されました。
各3チームずつのプール戦が繰り広げられ、上位1チームが決勝トーナメントに進出。最終日となる11日は、朝9時から男女準決勝、決勝戦が行われました。
女子決勝戦は、今大会からペアを結成した西堀健実(トヨタ自動車株式会社)/草野歩(日本体育大学)組と、第1戦3位の楠原千秋(伊予市役所)/村上礼華(松山東雲女子大学3年)組の対戦。
地元愛媛で活動している楠原/村上組は、地元の声援に応えペア結成以来、初めての決勝戦。しかし、「それまでの試合に比べて決勝は攻撃の決定率が低かった」と村上が振り返るように第1セットは勝負所のミスが響き、西堀/草野組が第1セットを21-18と先取します。
第2セットも西堀/草野組の勢いは止まりません。西堀選手のハイセットから草野選手が鋭いスパイクを決め、「ペアを組んで間もないこともあって、試合をこなすたびに練習していることが出せた」と西堀選手。楠原/村上組を圧倒する強さを見せた西堀/草野組は、第2セットも21-15と奪い、初優勝を飾りました。
女子3位は、永田唯(スポーツクラブNAS株式会社)/熊田美愛(フリー)組、鈴木千代(クロス・ヘッド株式会社)/浦田景子(フリー)組とないました。
男子決勝戦は、第1戦優勝の白鳥勝浩(トヨタ自動車)/高橋巧(了徳寺大学教員)組と、今大会ツアー初出場となる畑辺純希(株式会社ウィンコーポレーション)/村上斉(株式会社ADI.G)組の対戦となりました。
準決勝で「自分たちは第1戦不出場だったので、この大会で真のチャンピオンを決めたい」と語った村上/畑辺組。しかし、第1セット序盤から高橋選手のジャンプサーブが、村上/畑辺組のコートに突き刺さります。白鳥選手のブロックポイントも手伝って、白鳥/高橋組は8-4とリード。サーブとブロックでプレッシャーをかけていく白鳥/高橋組は、第1セット21-12と先取しました。
第2セットも、「決勝の高橋選手のサーブは、かなりのスピードがあった。自分たちのチームが機能しなかった」と、なかなか突破口を開けない村上/高橋組。第2セットも21-17と白鳥/高橋組が取り、今シーズン2勝目をあげました。
清水啓輔(社会福祉法人ひまわり福祉会)/佐藤亮太(KBSC)組、長谷川徳海(愛媛県競技力向上対策本部)/庄司憲右(愛媛県競技力向上対策本部)組となりました。
◆西堀健実選手
「大会の出だしはリズムが作れなかったけれど、試合をこなすたびによくなっていった。経験がある分、周囲から『穴がないチーム』と言われるけど、その期待に応えられるように自分たちでも『穴がない』と言えるチームを目指していきたい」
◆草野歩選手
「まだペアを組んで間もないけれど、試合をしていてすごく楽しい。よく話すことをテーマに大会に挑んだ。1試合ごとにチカラを出し切って、成長していきたい。今後はワールドツアーを視野に入れて目標をぶらさず、練習に取り組んでいきたい」
◆白鳥勝浩選手
「今大会、高校生のスタッフをはじめ、いい環境で試合ができたことを幸せに思います。真のチャンピオンという話があったけれど、自分たちは一つ一つ目の前の試合に向けてチャレンジジャー精神でがんばるだけです」
◆高橋巧選手
「2大会連続で優勝することができてうれしいが、まだ大会は続くし、真のチャンピオンではないので、今後も気を引き締めてがんばっていきたい。もっともっといいパフォーマンスが出るように熱い試合を見せたい」
今回会場となった五色姫海浜公園は、9月に開催される「愛顏つなぐえひめ国体」ビーチバレーボール競技の舞台。五色姫海浜公園(愛媛県伊予市)にビーチバレーボールの常設コートが創設されたのは、1999年でした。大会を開催する時にはいつでもコートを設営できるように、ネットを立てるための基礎がコート8面分、埋め込まれているそうです。
全国でも希少で恵まれた環境を守り続けた地元関係者は、「20年間、つないできた歴史が、記念すべき国体の第1回大会としてカタチになったのは、感慨深いものがある」と語りました。
『愛顏つなぐえひめ国体』ビーチバレーボール競技は9月15日(金)から17日(日)の3日間、開催されます。
また、次なる「ジャパンビーチバレーボールツアー2017第3戦」は7月1日(土)、2日(日)、兵庫県淡路市で第3戦南あわじ大会が開催されます。
「ジャパンビーチバレーボールツアー2017」の熱い戦いにぜひご注目ください。
関連リンク
男子試合結果(PDF)
男子最終順位(PDF)
女子試合結果(PDF)
女子最終順位(PDF)
ジャパンビーチバレーボールツアー2017 大会概要
マイナビ ジャパンビーチバレーボールツアー2017 第2戦 伊予市大会 大会概要