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Channel: 日本バレーボール協会
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男子は愛媛県、女子は福井県が初代王者! 2017 愛顔つなぐえひめ国体 第72回国民体育大会

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 「2017 愛顔つなぐえひめ国体 第72回国民体育大会」の「バレーボール競技会ビーチバレーボール種目」最終日が9月16日(土)、愛媛県伊予市五色姫浜海浜公園で開催されました。台風18号の影響で朝から小雨が降りしきる中、グループ戦を勝ち抜いてきた男女各8チームが決勝トーナメント戦に挑みました。
 

 
 女子は地元の期待を背負い、優勝候補の一角にあげられていた愛媛は、決勝トーナメント1回戦で福岡と対戦。
第1セットを先取した愛媛ですが、第2セットは福岡に奪われ、フルセットに持ち込まれます。第3セットも一進一退の攻防戦、終盤までもつれ込みますが、「いつもはどこかで守ってしまうところを、サーブに変化をつけて攻め続けることができた」と福岡の小野寺恵子選手。サーブで相手を揺さぶり、粘り強いディフェンスを展開し、熊田美愛選手が空いているスペースへ巧みにボールを落としていきます。その福岡は第3セット終盤12-13からビハインドを跳ね返し、激戦を制しました。
 
 なかなか自分たちのリズムをつかめず精彩を欠いた愛媛は、次の5位7位決定戦で勝利し、今大会5位に終わりました。
表彰式で涙を抑えられなかった楠原千秋選手は、「復帰してから3年間、この日のためにやってきたのに応援していただいた方に申し訳ない。まだ愛媛には若い選手がたくさんいるので、私を抜いていって育っていってくれればうれしい」と話しました。
 

 
 女子決勝戦は、来年の地元開催に向けて波に乗りたい福井と、準決勝で愛媛を破った福岡をふりきった神奈川の対戦となりました。第1セットは「普段の国内戦のパートナーとは違うけど、年頭から国体を意識して気持ちの部分は準備してきた」という福井の村上めぐみ選手のサーブが機能。第1セットを福井が奪います。第2セットは、国内ツアーにおいても上位に進出している浦田景子選手と鈴木千代選手が組む神奈川が意地を見せて奪いますが、最終セットは風の中でも粘り強さを発揮した福井が勝負を制しました。
 

 
 自身、2回目の国体優勝を果たした村上選手は「会話をしっかりすることで、どんな展開になっても、今何が必要を考えることができた。それに対して思いっきりプレーすることができた」と勝因を語りました。 幅口絵里香選手も「来年はいよいよ地元の福井での国体。今回も緊張したが、それ以上の緊張になることは間違いないので、支えてくださる方に恩返しができるように勝つ準備をしていきたい」と来年へと目を向けていました。
 
 一方の男子決勝は、地元の期待をいっしんに背負って勝ち抜いてきた愛媛と、優勝候補の千葉を退け、「これまで越えられなかった壁を越えることができた」と語る東京の対戦となりました。
 

 
 強まる雨の中でも、地元の大応援団が見守り続けた決勝戦。序盤から長谷川徳海選手と庄司憲右選手のネットの幅いっぱいに使ったコンビネーション攻撃がぴたりと決まっていきます。なかなか突破口をつかめない東京を引き離し、第1セットを愛媛が先取します。第2セットは東京が反撃開始。庄司選手の攻撃を永井雄太選手が立て続けにブロックし、東京は主導権を握ります。しかし、「相手もプレッシャーを感じていると思うし勝つチャンスはあったと思うけど、2セット目途中から風が強まり、自分たちの体勢が崩れてしまった。そこが実力の差だったと思う」と清水啓輔選手。再び試合の流れを愛媛に持っていかれ、逆転に成功した愛媛がストレートで東京を下しました。
 

 
 正式競技化となった第1回大会を制した愛媛の長谷川選手は「今シーズンの国内戦は庄司とのペアで勝ち切れない試合もあり、苦しかった。自分が優勝する、というよりも、『愛媛』として第1回王者という文字を手にして貢献したかった。今大会ではたくさんの方にビーチバレーボールはパートナーシップが大切だということをわかってもらえたと思う」と、振り返りました。
 
 大会直前、台風接近の影響で大会日程が変更になったビーチバレーボール種目。表彰式時には晴れ間も見え、笑顔ですべての日程を終え、来年の福井国体へ無事につなぎました。
 
 
関連リンク
男子試合結果【第2日目】 (PDF)
女子試合結果【第2日目】 (PDF)
愛顔つなぐえひめ国体 公式ウェブサイト
第72回国民体育大会 ビーチバレーボール競技会 (JVAウェブサイト内)

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