
女子バレーボールの国際大会「FIVBワールドグランプリ2017」の予選ラウンド第2週仙台大会は、7月15日(土)にカメイアリーナ仙台(宮城県)で大会2日目を迎えました。今大会に出場している全日本女子チーム・火の鳥NIPPONはセルビアと対戦し、セットカウント0-3(21-25、20-25、20-25)で敗れ、大会通算成績を3勝2敗としました。
国内大会初戦でタイに勝利し、迎えた第2戦。相手のサーブミスから始まった1セット目は、序盤、古賀紗理那選手(NECレッドロケッツ)のコースをついたスパイクが連続で決まり日本が勢いづきます。中盤に光った岩坂名奈選手(久光製薬スプリングス)や奥村麻依選手(JTマーヴェラス)のクイックや、終盤の古賀選手の活躍で流れに乗りたい日本でしたが、最後は相手の高さある攻撃に押され、このセットを落とします。
昨日同様、石井優希選手(久光製薬スプリングス)を鍋谷友理枝選手(デンソーエアリービーズ)に代えて臨んだ2セット目は、岩坂選手や新鍋選手、奥村選手のブロックポイントも出て序盤いいペースで試合を運びます。中盤以降、相手の高さあるクイックに翻弄されながらも古賀のバックアタックなどで対抗しますが、最後まで相手の攻撃に対応できず、セルビアにセットを連取されます。
リズムを変えようと、新鍋選手に代わり内瀬戸真実選手(JVA)、冨永こよみ選手(上尾メディックス)に代えて佐藤美弥選手(日立リヴァーレ)を起用した第3セットは、連続失点からのスタートでしたが、古賀選手の鋭いスパイクや、佐藤選手と奥村選手の息が合った移動攻撃で日本がリードを奪います。しかし、17-17の場面で相手にサービスエースを許すと、自陣のミスや相手ブロックに苦しみ、一気に19-23とセルビア優勢に。最後も、なかなか攻略できなかった相手のクイックで25点目を奪われ、競る場面もありましたが、ストレートでセルビアに敗戦を喫しました。
カメイアリーナ仙台では日本とセルビアの試合に続いて、タイとブラジルの試合が行われ、タイがブラジルにセットカウント3-0(25-22、25-21、29-27)で勝利する大殊勲がありました。各チームの大会通算成績は、セルビアが4勝1敗、ブラジルと日本が3 勝2敗で並び、タイが1勝4敗となりました。日本は明日16日(日)、ブラジルと仙台大会最終戦を戦います。
◆中田久美監督
「セルビアの攻撃力に対して、サーブで崩してブロックとディフェンスで何とか対応しようとしましたが、セルビアはセッターにきちんとAパスが入ることが多くて、ミドルブロッカーの決定率を下げられませんでした。そこは、これからも大きな課題だと思います。始動してこの2カ月で、具体的な課題が見えてきたことは大きな収穫です」
◆キャプテン・岩坂名奈選手
「今日は相手のミドルブロッカーにすごくやられて、自分たちのバレーができずにそのまま3セット取られてしまいました。自分たちから崩れて相手のペースになってしまうところが、今大会の負け試合では続いているので、個人としてもチームとしても反省して、明日は気持ちを切り替えて勝ちにいけるようにしたいです」
◆古賀紗理那選手
「今日は相手のブロックに対しての対策ができておらず、シャットアウトされるケースが多く、ブロックフォローもできないという状況が何本も続いたので、そこを修正していけるようにすることが課題です」
◆井上琴絵選手
「要所でいいスパイクやいいサーブが出ていましたが、試合を通して、高さのある攻撃に対してディフェンスで対応しきれず、終始やられてしまっていたと思います。まだ試合は続きますし、明日も相手の高さや速さに早く対応しながら、準備してきたことを出していけるようにしたいです」
◆ゾラン・テルジッチ セルビア監督
「日本との試合はいつもタフで、厳しい試合を強いられる。今日も3-0で勝つことはできましたが、日本の選手は“絶対にあきらめない”と選手が思っているので、そんなに簡単にポイントを奪うことができませんでした。しかし、今回3-0で勝てたことは非常に満足しています」
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