大学生メンバーで構成されたU-23男子チームが、2月11日(日)から15日(木)まで、2018アジア競技大会の公式テストイベントに参加しました。
完成前の選手村に滞在し、公式戦さながらのテストマッチを重ねるこのイベントに参加したのは日本を含む4チームです。本大会の会場となるジャカルタ(インドネシア)のマッチコートで連日熱戦を展開し、日本は2勝3敗の3位という成績でテストイベントを終えました。
2017年のアジア選手権で龍神NIPPONは連覇を達成しましたが、今年8月に開催されるアジア競技大会では、2010年の広州(中国)大会以来、2大会ぶりの金メダル奪取を狙います。なお同大会にはシニアのメンバーからなるチームでの出場を予定しています。
■日本の試合結果
2月11日 ○日本 3(21-25、25-14、25-16、25-16)1 ホンコンチャイナ●
初戦の1セット目、日本はサーブや連携面のミスを連発して流れをつかめず失いましたが、2セット目は序盤のリードを保って取り返しました。その後は永露選手と中村選手の両セッターが要所で落ち着きのあるトスワークを見せると、小澤選手や宮浦選手ら攻撃力の高いスパイカーたちがそれに応える形で押し切り、最後はブロックでラリーを制して勝利をつかみました。
☆1セット目スターティングメンバ―(サーブ順)
小澤選手、平井選手、宮浦選手、都築選手、難波選手、永露選手、リベロ堀江選手
2月12日 ●日本 2(25-23、22-25、25-20、19-25、12-15)3 インドネシア2○
地元インドネシアの「プロリーガ」に参戦するクラブチームと対戦。インドネシアは2017年のアジア選手権で初の4位に食い込むなど躍進しています。1セット目を競り勝った日本は2セット目を奪われましたが、サーブで狙われた都築選手がよくこらえて3セット目を取り返し王手をかけます。しかし波に乗り切れず4セット目を失い、最終セットも序盤で失点すると追い上げは届かず12-15で失い黒星を喫しました。相手サーブミスの後で、日本もサーブミスを献上してしまうケースが繰り返されるなど、メンタルのコントロール面の課題が浮き彫りになりました。
☆1セット目スターティングメンバ―(サーブ順)
小澤選手、平井選手、宮浦選手、都築選手、佐藤選手、永露選手、リベロ堀江選手
2月13日 ●日本 2(25-21、25-21、21-25、26-28、10-15)3 インドネシア1○
対戦相手のインドネシア1は攻撃力こそインドネシア2に劣りますが、セッターが安定しており、ここまで首位を走るチームです。日本はオポジットの宮浦選手を新井選手に、ミドルブロッカー佐藤選手を難波選手に代えた布陣で挑みました。1セット目は永露選手の組み立てるコンビが機能し、日本がものにします。2セット目も冷静さを保った日本は相手にブレイクを許さず連取。しかし攻撃が単調となって3セット目を落とすと、4セット目はジュースの競り合いでサーブレシーブが乱れ、この日もフルセットへ。5セット目は高梨キャプテンが奮闘するも一歩及ばず、2戦連続でフルセット負けを喫しました。
☆1セット目スターティングメンバ―(サーブ順)
永露選手、小澤選手、平井選手、新井選手、都築選手、難波選手、リベロ小川選手
2月14日 ●日本 1(24-26、20-25、25-23、22-25)3 インドネシア2○
準決勝に当たるこの日は、2日前に対戦した相手との再戦です。1セット目は序盤から相手のサーブに攻められてリードを許しました。終盤には競り合いに持ち込みましたが、惜しくも逆転はならず。2セット目も序盤に走られ、相手ミスで追いつきましたが、そこから決め手を欠いて取り切れませんでした。3セット目は永露選手、新井選手らの活躍で先行する展開となり、途中出場の高梨キャプテンもサーブで奮闘。逃げ切ってセットを取り返しました。4セット目も最初はリードを奪いましたが、ミスや相手コンビで逆転を許すと、宮浦選手・中村選手を投入する二枚替えも一歩及ばず、このセットを落とし1-3で敗れました。
☆1セット目スターティングメンバ―(サーブ順)
永露選手、小澤選手、平井選手、宮浦選手、都築選手、難波選手、リベロ堀江選手
2月15日 ○日本 3(25-10、25-14、25-9)0 ホンコンチャイナ●
3位決定戦で、初戦の相手と再戦しました。都築選手、小澤選手のスパイクや永露選手のサービスエースで、まずは1セット目から優位に試合を運びます。高梨キャプテンのサーブが決まってセットを先取すると、2セット目も長いラリーを粘って制するなどリードを保って奪い取り、勝利に王手をかけました。3セット目は佐藤選手の効果的なサーブや、途中出場の鈴木選手による活躍もあって連続得点。最後は宮浦選手が決めて、ストレートで勝利しました。
☆1セット目スターティングメンバ―(サーブ順)
永露選手、小澤選手、平井選手、宮浦選手、都築選手、難波選手、リベロ堀江選手
【出場メンバー】(丸数字はキャプテン。学年は2018年2月時点)
氏名
ポジション
所属
学年
身長
①
高梨健太
OH
日本体育大学
3年
189㎝
2
中村駿介
S
早稲田大学
1年
186㎝
3
小川智大
L
明治大学
3年
175㎝
4
新井雄大
OP
東海大学
1年
188㎝
5
都築 仁
OH
中央大学
1年
194㎝
6
宮浦健人
OP
早稲田大学
1年
189㎝
7
樋口裕希
MB/OH
筑波大学
3年
191㎝
8
小澤宙輝
OH
筑波大学
2年
187㎝
9
佐藤謙次
MB
東海大学
3年
194㎝
11
鈴木祐貴
OH
東海大学
2年
201㎝
12
難波尭弘
MB
天理大学
1年
197㎝
13
平井海成
MB
中央大学
1年
195㎝
14
堀江友裕
L
早稲田大学
2年
183㎝
16
永露元稀
S
東海大学
3年
191㎝
※ポジション略称/OH:アウトサイド(ウイングスパイカー)、OP:オポジット、MB:ミドルブロッカー、S:セッター、L:リベロ
【スタッフ】
団長:加藤敦志、監督:ゴーダン・メイフォース、コーチ:長江祥司、アナリスト:塩川健吾(以上、JVA)
トレーナー:濵﨑元太(株式会社ケッズトレーナー)、マネージャー:竹川智樹(国士舘大学、国内合宿のみ)