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ブラジルに6年ぶりの勝利 FIVBワールドグランプリ2017仙台大会

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 女子バレーボールの国際大会「FIVBワールドグランプリ2017」の予選ラウンド第2週仙台大会は、7月16日(日)にカメイアリーナ仙台(宮城県)で大会最終日を迎えました。今大会に出場している全日本女子チーム・火の鳥NIPPONはブラジルと対戦し、セットカウント3-2(25-22、26-24、19-25、20-25、17-15)で、2011年7月以来6年ぶりの勝利をおさめました。大会通算成績は4勝2敗で、グループ1の5位となりました。
 
 仙台ラウンドを1勝1敗で迎えた最終日。この日、日本は佐藤美弥選手(日立リヴァーレ)をセッターに起用しました。1セット目は、1-4と劣勢の場面から新鍋理沙選手(久光製薬スプリングス)の好サーブにも助けられ、古賀紗理那選手(NECレッドロケッツ)の活躍で5連続得点。6-4とリードします。その後も、サーブで相手をくずしたところから古賀選手の技ありのスパイクで着実に点を重ね、最後は新鍋選手が相手ブロックを利用したスパイクを決め、このセットをものにします。
 2セット目は、序盤から一進一退の攻防が続きましたが、中盤、岩坂名奈選手(久光製薬スプリングス)のブロックやサービスエースで流れを作ります。そこから、佐藤選手がうまくスパイカーにトスを振り分けながら攻撃を展開し、奥村麻依選手(JTマーヴェラス)の移動攻撃で勢いを保った日本が2セットを連取します。
 3セット目も、日本はサーブで相手を揺さぶりながら攻撃を切り返し、スパイカーを幅広く使いながら攻撃を展開します。しかし、終盤競った場面での相手のチャレンジで流れが変わり、一気に5連続失点。1セットを返され第4セットに臨みます。
 その第4セット、内瀬戸真実選手(JVA)や新鍋選手の巧妙なスパイクで出だしからブラジルに食らいつきます。中盤以降も、相手の高いブロックや攻撃に苦戦しながらも、粘りのつなぎや古賀選手、内瀬戸選手、新鍋選手らサイド陣の奮闘もありブラジルに追いすがりましたが、20-25とあと一歩敵わず。勝負の行方は5セット目に持ち越されました。
 香港大会へ向け是が非でも取りたい5セット目、新鍋のスパイクで一気に4-1とリードを奪います。サイドアウトの奪い合いが続く中、奥村選手の移動攻撃やブロック、新鍋選手の攻守にわたる活躍もあり、日本が一歩リードします。そして、古賀選手が相手の高い2枚ブロックを打ち抜き14-13とすると、最後は内瀬戸選手が連続でスパイクを決めて17-15.日本がフルセットの熱戦を制しました。

 
 カメイアリーナ仙台では日本とブラジルの試合に続いて、タイとセルビアの試合が行われ、セルビアがタイにセットカウント3-1(25-17、23-25、25-16、25-19)で勝ちました。各チームの大会通算成績は、セルビアが5勝1敗、日本が4 勝2敗、ブラジルが3勝3敗、タイが1勝5敗となりました。日本は22日(土)、香港大会でグループ1の通算成績を1位としたセルビアと再び戦います。
 
◆中田久美監督
「前回王者ブラジルに対して、昨日負け方があまりよくなかったので、相手がどうのこうのというよりも、もう一度戦う姿勢を見せたい、と選手たちにも伝えての一戦でした。フルセットですが、結果が出てよかったと思います」
 
◆キャプテン・岩坂名奈選手
「昨日悔しい負け方をして、今日フルセットで勝てたということは、チームとしても大きな自信になりました。この勝利を無駄にせず、次の試合に向けて準備をしていきたいです」
 
◆古賀紗理那選手
「しっかり勝てたことは自信になりましたし、最後の5セット目、競った場面でも落ち着いて点数を取れたことは一番の収穫だと思います」
 
◆ジョゼ・ギマラエス ブラジル監督
「1、2セット目は、あまり満足できる展開ではなく、日本はレベルの高いプレーをしていましたし、5セット目まで高い集中力で戦っていました。しかし、今日のブラジルの選手の試合に対する姿勢には満足しています。これから、より粘り強く戦ってくれる姿を見たいと思います」
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全日本メンバー
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